Skip to content

iPhoneのLiDARの使い方|測距・深度マップ・ポイントクラウドのチュートリアル

iPhoneのLiDARはどこでオンにする?対応機種や測距の精度は?Device Status⁺で深度マップ・ポイントクラウド・シーンメッシュ・測距を実際に試し、純正「メジャー」アプリとの違いや3Dスキャンの機能の境界を解説します。

8 分で読めますdevicestatusLiDAR

**iPhoneのレーザースキャナーで距離を測りたいだけなら、純正の「メジャー」アプリから始めるのが簡単です。LiDARの深度マップ・ポイントクラウド・シーンメッシュを直接見たい場合は、Device Status⁺の「ハードウェア → LiDAR」を開きます。**使う前に、端末にLiDARスキャナーが搭載されていることと、Appへのカメラアクセスを許可していることを確認してください。

Device Status⁺に追加されたLiDARツールは、この情報を画面に表示します。ハードウェア(Hardware)→ LiDARを開くと、深度マップ・ポイントクラウド・シーンメッシュ・測距の4つのモードを切り替えられます。机と椅子の前後関係や部屋の表面の輪郭を観察したり、いくつかの点を選んでそれらの間の距離を推定したりできます。

iPhoneのLiDARはどこでオンにする?

LiDARを体験するのに、独立した「LiDARスイッチ」を探す必要はありません。この機能を使うAppを開くだけです。Device Status⁺では:

  1. **ハードウェア(Hardware)**ページを開きます。
  2. LiDARを見つけ、タップしてカメラへのアクセスを許可します。
  3. 上部でDepth、Point Cloud、Mesh、Measureを選択します。

手早く物の寸法を測りたいだけなら、Apple純正の「メジャー」でも構いません。Appleは純正メジャーの操作ガイドを公開しています。この記事の後半の選点手順はDevice Status⁺に対するものです。

LiDARに対応するiPhone・iPadは?

LiDARスキャナーを搭載し、対応するAR機能をサポートするiPhoneまたはiPadと、Device Status⁺へのカメラ許可が必要です。Appは端末の能力を確認します。非対応の端末では注意が表示され、Appをインストールしてもこのハードウェア能力が追加されることはありません。

たとえばAppleはiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxや2020年のiPad ProでLiDARスキャナーを導入しました。これは対応機種の完全な一覧ではありません。自分の端末を確認するときは、「Pro」という名前だけで判断せず、技術仕様に「LiDARスキャナー」と記載されているかを確認してください。

最初は机を選ぶとよいでしょう。画面に天板・天板上の物・後ろの壁が同時に映るように構えます。こうするとモードを切り替えたとき、同じシーンの深度の変化を比較しやすくなります。

深度マップ:色で遠近を見る

**Depth(深度)**モードに入ると、画面は距離に応じて着色されます。**近い部分は赤寄り、遠くになるほど黄・緑・青緑・青へと変化します。**手をレンズの前にかざし、ゆっくり遠ざけると、色と数値の変化を観察できます。

画面の下部には5つの指標があります。

指標読み方
Center深度マップ中心の深度値(メートル)
Nearest現在の深度マップの有効な読み取り値の最小値
Farthest現在の深度マップの有効な読み取り値の最大値
Valid深度マップ中の有効な読み取り値の割合
High Confidence有効かつ高信頼度と判定された読み取り値の割合

カラースケールの0.2〜5 mは、このマップの色映射の範囲です。範囲外の有効な読み取り値は両端の色のまま表示されるため、色だけでは正確な距離を判断できず、この範囲全体で一定の測定精度があるという意味でもありません。

低信頼度の領域は暗く表示され、有効な深度がない領域は黒く表示されます。**深度マップの黒は、物そのものが黒いという意味ではありません。**その位置に利用可能な読み取り値がないことを示します。High Confidenceもハードウェアの健康度スコアではなく、機種の優劣をつけるためのものではありません。

ポイントクラウド:机と物を別の角度から見る

**Point Cloud(ポイントクラウド)**に切り替えると、深度情報が3D空間の色付きの点になります。指でドラッグして視点を回転させると、机・物・背景の空間的な関係を観察できます。

このモードは現在の深度データからサンプリングし、有効な高信頼度の点だけを描画します。下部のPointsは現在描画されている点数です。色は引き続き遠近を表しており、物の実際の色ではありません。

試しやすいシーンは机の上のカップです。正面から見たあと、ポイントクラウドの視点を回すと、カップと後ろの壁の距離関係をつかみやすくなります。ただし、視点を回してもカップの裏面が勝手に補われることはありません。ここに表示されるのは現在の視野の深度ポイントクラウドであり、完成した全方位の物体スキャンではありません。

シーンメッシュ:部屋の表面が再構築される様子を見る

**Mesh(メッシュ)**に切り替えると、カメラ映像にシーン再構築のワイヤーフレームが重なって表示されます。端末をゆっくり動かして天板・床・壁の角を見せると、認識された表面が少しずつ繋がっていく様子が観察できます。

下部には2つの数が表示されます。

  • Mesh Anchors:現在のシーンのメッシュブロック数。
  • Faces:それらのメッシュに含まれる三角形の総数。

これらは現在の再構築データの規模を表すもので、部屋の面積に換算できるものでも、スキャン精度の評価でもありません。Appleのシーン再構築の説明では、ARKitが深度情報から実物の形状を推定し、表面を表すメッシュを生成するプロセスが紹介されています。

iPhoneのLiDARで測距するには?

机の両端の距離を推定したい場合は、**Measure(測定)**を開きます。

  1. 画面中央のクロスヘアを机の始点に合わせ、読み取り値が表示されるのを待ちます。
  2. **Add Point(点を追加)**をタップして最初の位置を記録します。
  3. 端末を動かし、クロスヘアを終点に合わせて、もう一度Add Pointをタップします。
  4. **Last Segment(最後の区間)**を確認します。直近2点間の直線距離です。
  5. 点を追加し続けると、**Total Path(合計経路)が隣接する点間の区間距離を累積します。測り直すときはClear(クリア)**をタップします。

測定モードのCenterは、カメラからクロスヘアの命中位置までの推定距離で、**2つの測定点間の長さではありません。**少なくとも2つの点を追加した後でないと、最後の区間と合計経路には数値が入りません。

たとえばA・B・Cの順に点を追加すると、合計経路はAB + BCを計算します。AからCへの直線距離ではなく、周長として自動的に閉じることもありません。測定点は最大20点まで保持され、上限に達したらクリアして再測定します。

中心の読み取り値が—と表示される場合、利用可能な表面ヒットがないことを意味し、点の追加ボタンは一時的に無効になります。クロスヘアをはっきりした表面に移動し、端末の位置をゆっくり調整してから再試行してください。

iPhoneのLiDARの測距精度は?

LiDARの深度とARの表面推定は、シーンの条件の影響を受けます。AppleはExplore ARKit 4の中で、高反射や高吸光の表面では深度の精度が低下する可能性があると説明しています。そのため、暗い領域・欠けた点・読み取り値の変化が見えたら、異常かどうかを判断する前に、別の表面と比較してみてください。

使うときのポイント:

  • まず普通の机や壁に向け、ゆっくり動かして端末が周囲を観察できるようにします。
  • 測定前に読み取り値が比較的安定するのを待ち、同じ位置を繰り返し選んで結果が近いかを比べます。
  • カメラ映像が一向に表示されない場合は、システム設定でDevice Status⁺のカメラアクセスが許可されているか確認します。

このツールはLiDARの理解・空間構造の観察・日常的な距離の推定に向いています。読み取り値が小数第2位まで表示されても、センチメートル級の精度保証があるわけではありません。正確な寸法が必要な場合は、適切な道具で確認してください。

純正のメジャーとの違いは?

物の寸法を手早く知りたいだけなら、純正の「メジャー」で十分です。Device Status⁺のLiDARツールは、もう一層深くセンサーデータを見たい人に向いています。同じシーンで深度マップ・ポイントクラウド・ワイヤーフレームを切り替え、有効な読み取り値の割合を確認し、選点測距で空間の距離を理解できます。

選び方は用途で決めます。**寸法測定はメジャー、空間データの観察は深度マップとポイントクラウド、表面再構築の理解はメッシュ。**画面に点やメッシュが多く表示されても、寸法の結果が必ず正確になるわけではありません。

部屋のスキャンや3Dモデルの書き出しはできる?

現在のツールはリアルタイムの深度プレビュー、ポイントクラウドの観察、シーンメッシュ、選点測距を提供しますが、**3Dモデルの書き出しや間取り図の自動生成はありません。**スマートフォンのLiDARが何を「見ている」のかを知りたいだけなら、机から始めて4つのモードを順に切り替えるだけで、同じシーンが4つの表現で見られます。

Device Status⁺

Monitor and test your iPhone hardware

App Store

試してみませんか?

Device Status⁺ · Monitor and test your iPhone hardware

App Store で無料